新入社員時代は、何かと自己紹介をする機会が多いもの。
配属された部署をはじめ、他部署への挨拶や初めての会議等々、あらゆる場面で「自己紹介」が求められます。
自己紹介は、自分をプレゼンする絶好のチャンス。
ここでは自己紹介のマナー・極意をご紹介します。
目次
まずは姿勢が大事!
自己紹介で最も大切なのは、「姿勢」です。
姿勢が良いと好感度は大幅アップ。
相手はあなたのことを、「爽やかな人だな」「信頼できそう」と一目置いてくれます。
逆に姿勢が悪いと、不健康で自信がなさそうに見えます。
誰でも、自信のない人に仕事は任せたくないもの。
まずは姿勢を正し、自己紹介に臨むことが「デキる仕事人」への第一歩です。
では、美しい姿勢を保つポイントをご紹介します。
(1)ボトムスの縫い目に中指をそろえる
美しい姿勢で立つためには、まず「手の中指の位置」をチェック。
中指を、ボトムスの左右両側にある縫い目に揃えます。
(2)糸で上から引っ張られるような感覚で立つ
足の置き方は、男女で若干異なります。
男性はかかとをつけたまま足先を約45度に開きます。
女性は片足を半歩引き、ほぼ両足をそろえる形で立ちます。
土踏まずのあたりに重心を置けば、ふらつくことなく立つことができます。
男性も女性も、頭のてっぺんが糸で引っ張られているような感覚で、背筋をピンと伸ばします。
(3)あごを引くよう心がける
人間は疲れてくると、あごが上がってきます。
あごが上がってくると、徐々にだらしない印象に。
常にあごを引くよう心がけましょう。
笑顔を絶やさず、明るくハキハキとした声で話そう
笑顔は最高のビジネスマナー。
どんなに高級なスーツを着ても、きれいにメイクをしても、表情が暗いと台無しです。
自己紹介をする時はしっかりと顔を上げ、笑顔を保つことを心がけましょう。
話す声も明るくハキハキと。
小さい声でボソボソ話すと、自信がない印象を与えます。
自己紹介は、「笑顔で明るくハキハキと」を心がけましょう。
みんなに視線を配り、身振り手振りも適度に加えよう
大勢の前で自己紹介をする時は、全体に視線を配るのが大切です。
たまに、いちばん役職の高い人や、親しい人だけ見つめながら話す人がいます。
でもそれは、他の人に不快感を与えます。
笑顔で、皆に満遍なく視線を配り、時おり身振りも交えて自己紹介をしてみましょう。
場が和み、あなたへの好感度がアップします。
名前を覚えてもらうために、こんなひと工夫を。
自己紹介の目的は、名前を覚えてもらうことです。
名前を覚えてもらうには、少々テクニックが必要。
次の4つを心がけてみましょう。
(1)名前の漢字を説明する
名前を覚えてもらうためには、まず「名前の漢字を説明する」のがポイントです。
たとえば「永野さん」が「『ながの』です」と伝えても、相手は「長野さん」と思うかもしれません。
そうすると、名前を誤って覚えられてしまい、後々ミスが出てくる可能性があります。
自己紹介の時には、必ず漢字の説明を。
「永遠の『永』に野原の『野』と書いて、永野です」などと説明しましょう。
「川」がつく苗字の場合も「河」と間違えられる場合があります。
「川」なら「さんぼんがわ」、「河」なら「さんずいのかわ」などと丁寧に伝えるようにしましょう。
(2)名前の由来を説明する
自己紹介の際に、名前の由来を簡単に説明すると印象に残ります。
「生まれた日に初雪が降ったので、母が『雪子』と名づけてくれました」などと紹介すると、印象に残るだけでなく場が温かくなります。
「偉人の名前から、父がつけてくれた」といったエピソードも、皆の気持ちを和ませます。
(3)有名人の名前を用いて説明する
もし名前が有名人の名前と似ていたら、関連づけて説明するのも良いでしょう。
「スズキジロウと申します。ジロウのロウは『朗らか』と書きます。イチロー選手の『イチ』を『ニ』にすれば、私の名前になります」などと説明すると、場がドッとわきますよ。
(4)間違えられやすい字を、あえてアピールする
以前、「潔(キヨシ)」という名前の人が、「清潔の潔」と説明しても「清」と誤記されると嘆いていました。
その方は、あえて「不潔の潔」と説明しているとか・・・。
自分の名前が間違えられやすい場合、「よく間違えられます」という一言を添えて、正しい名前・漢字を説明しましょう。
「間違えられやすい」という一言を聞くだけで、相手はしっかりあなたの名前を覚えてくれます。
ここまで、自己紹介におけるマナーやテクニックをお伝えしましたが、これらに共通しているのは「場を和ませる力」です。
場を温め、和ませるという気持ちを忘れずに自己紹介をすれば、きっと誰もが「この人と仕事をしたい」「仕事を任せたい」と思ってくれますよ。
まずは笑顔で自信をもって、自己紹介に臨みましょう。