尊敬語や謙譲語など基本的な言葉遣いができていると、好印象。
社会人として、真面目に生きようとする姿勢がうかがえます。
でもできれば、「もう少し自分の評価をランクアップさせたい」と思いませんか?
ここでは、「真面目な人」から「できる人」にグレードアップできる言葉をご紹介。
何気なく使っている言葉も、ちょっと言い方を変えるだけで、周囲がうなるビジネスマンになれますよ。
目次
「問題ございません」「差し支えありません」
もし相手の都合で、スケジュールの変更があった時、つい言ってしまうのが「それで大丈夫です」。
失礼にあたる言葉ではありませんが、少々幼い印象を受けますね。
そんな時には「問題ございません」「差し支えありません」と言うと好印象。
相手は「ああ、こちらの都合で時間を変更してもらったのに、気持ちよくOKしてくれて嬉しいな。ありがたいな」と心が和みます。
「勉強不足で申し訳ございません」
何かを聞かれた時、そのまま「いえ、わかりません」と答えたのでは、まるで小学生。
社会人として答えるなら、「不勉強で申し訳ございません」「勉強不足で申し訳ございません」などと言いたいところ。
相手は「よし、この人を育ててあげよう」という気持ちになり、あなた自身を成長させることもできます。
「率直に言うと」「ありていに言えば」
上司やお客様に対して「まぁ、ぶっちゃけて言いますと・・・」などと言っていませんか?
友人同士ならまだしも、目上の人に対して「ぶっちゃけて」などと言うのは大変失礼です。
「率直に言いますと・・・」「ありていに言えば・・・」と言い換えれば、好感度アップ。
「こんな時、若い人のなかには『ぶっちゃけ』などと言う人もいるが、この人は言葉が丁寧だな。品があるな」と、好印象を持ちます。
「ご教示ください」「お知恵を拝借できますか」
新人時代は、わからないことはごまかさず、先輩や上司にどんどん教えてもらうことが大切です。
でもそのたびに「教えてください」「教えてください」と言うのでは、何だかヤル気があるんだかないんだか。
「もう少し自分で考えてから、相談すれば?」と突き返したくなります。
「ご教示ください」「お知恵を拝借できますか」などと言えば、自分でさんざん考えた末に聞いてきたという印象を与え、相手も気合いを入れて教えてくれます。
新入社員は社会ではひよっこでも、もう子どもではありません。
どんな場面でも、小中学生のような言葉ではなく、品位と教養を感じさせる言葉を使うようにしましょう。
「失念しておりました」
上司や先輩から「あの件、どうなった?」と聞かれ、つい「忘れていました!」などと答えていませんか?
素直さは良いのですが、どこか頼りない印象ですね。
ここでは、もうひとひねりしたいところ。
「失念しておりました」と「大人の言葉」で答えれば、信頼回復が早まります。
「お力をお貸しください」「お力添えください」
誰かに助けてもらいたい時に「手伝ってください」とは言いにくいですよね。
「手伝ってください」「助けてください」「お願いします」では、まるで命令しているような気がして、なかなか口に出せません。
そんな時に便利なのが「お力をお貸しください」「お力添えください」。
2つとも、「お」+「ください」の尊敬語セットになっているので好印象。
命令口調にならず、気持ちよく手伝ってもらうことができます。
「あいにく」「残念ながら」「せっかくですが」
「あいにく」や「残念ながら」、「せっかくですが」は「クッション言葉」として重宝します。
「当日は都合が悪くて参加できません」よりも「当日は残念ながら都合がつかず、参加できません」のほうが好印象。
相手も「本当は参加したかったのかもしれないけど、仕方がないね」と理解してくれます。
「せっかくですが」と言うと、さらに好感度アップ。
相手の提案を敬うニュアンスが強まり、印象が良くなります。
「私の不手際です」
何かミスをした時、あわてて「すみません!私のミスです!」と言っていませんか?
それでも悪くはありませんが、やや軽薄な印象。
「私の不手際でご迷惑をおかけして、申し訳ございません」などと言うと、隅々まで神経が行き届いた謝罪に聞こえ、好感度が上がります。
「最善を尽くします」
ただ「頑張ります」というだけだと、これまた小学生のような印象。
「最善を尽くします」などと言い換えると、きちんとした印象がありますし、相手に熱意も伝わります。
「この仕事が無事に成功するよう、頑張ります」と言う人よりも、「この仕事が無事に成功するよう最善を尽くします」と言う人に、仕事を任せたいものです。
ビジネスで成功するためには、一歩先行く言葉遣いが大切。
ただ「失礼にならなければよい」と考えるのではなく、「もっと品のある表現はないかな、相手が笑顔になる言い方はないかな」と常に意識し、言葉をストックしておきましょう。
気がつけば、「あの人はできる!」と一目置かれる存在になっていますよ。