女性はビジネスシーンでも、オシャレを楽しみたいものです。
でも大切なのは、「清潔感」「機能性」「上品さ」。
オシャレはあくまで、自分のためのもの。
「あなたと一緒に仕事をしたい」と相手に思ってもらうためには、オシャレを楽しむよりも、ビジネスにふさわしい「身だしなみ」を整えるほうが大切です。
ここでは、ビジネスシーンにおける「女性の身だしなみ」について解説していきます。
目次
スーツ・シャツ・コート選びは、ここがポイント!
女性は男性に比べ、衣類の選択肢が豊富。
ここではビジネスマナーに沿った「スーツ・インナー・コート選び」を解説します。
(1)スーツは「紺・ベージュ・チャコールグレー」の3色で。
女性のスーツはピンク、水色、白などカラーバリエーション豊富。
でもビジネスシーンでは、「紺・ベージュ・チャコールグレー」が基本です。
この3色は落ち着いた印象を与え、相手を安心させます。
またどんな色とも合うので、ブラウスやカットソーなどインナー選びが楽にできます。
スーツの色は、もちろん黒でも構いません。
ただ、就職活動中の学生と間違えられる可能性があるのでご注意を。
(2)パンツとスカート、どちらがいい?
基本的に、ビジネスシーンにおける女性の服装は、スカートのほうがフォーマルとされています。
ただ、外回りが多い等アクティブな仕事ならパンツスーツがおすすめ。
受付などをする場合は、スカートのほうがふさわしいといえます。
仕事の種類等に合わせて臨機応変に選びましょう。
なお、パンツとスカートどちらを着用する場合でも、ストッキングはナチュラルな肌色に。
いくらオシャレに見えても、黒の網タイツなどはNGです。
(3)スーツのインナーは、白が基本。
新人時代は、スーツのインナーは白が基本です。
徐々に薄いピンクやレモンイエロー、水色などバリエーションを増やしても良いでしょう。
柄が入ったものや、色が派手なものは避けましょう。
(4)コートはダークな色がベター。
コートの色は、ビジネスシーンではダーク系が吉!
黒・紺・チャコールグレーなど、落ち着いた色調のものを選びましょう。
就職活動で着たベージュのコートを、そのまま使う方もいるかもしれません。
でも就職すると、他との調和が大事。
特に日本はまだまだ男性社会なので、「男性社員の間で浮いてしまわないか」を考えることが大切です。
男性はビジネスシーンで、「明るい色」を身に着けることがありません。
よって、ビジネスの場で明るい色の服を着ると、浮いてしまうことが多いのです。
社会人としての経験が浅いうちは、ダークな色のコートを着ておくのが無難です。
経験を積むうちに、ベージュやキャメル色などをそろえてみても良いでしょう。
なお、ファー付きのコートや丈の短いものはNG。
ファー付きはカジュアルな印象を与え、丈の短いものは安っぽく軽薄な印象を与えます。
トレンチコートなど襟がカッチリしたもので、なおかつ裾がスーツのスカートより長いものを選びましょう。
ネイルやアクセサリー、香水も要チェック!
女性の場合、衣類だけでなくネイルやアクセサリー類にも注意が必要です。
以下のことに気をつけて、ビジネスシーンにふさわしい装いを心がけましょう。
(1)ネイルアートはほどほどに。
ネイルは透明や薄いピンクなど、透明感・清潔感のあるものがおすすめです。
ネイルアートは、人によっては悪い印象を持つ場合もあります。
ビジネスの場では控え、休日に楽しみましょう。
また、「落ちにくい」と評判のジェルネイルも注意が必要。
会社に勤めていると、突然「お悔やみの席」に参列するよう指示されることがあります。
とっさの場合に備え、派手なジェルネイルは控えましょう。
(2)アクセサリー、電話でチャラチャラ音をさせていませんか?
ビジネスシーンでのアクセサリーは、「耳のオシャレ」に注意。
受話器にピアスやイヤリングが当たり、相手が不快に思うことがあります。
イヤリング・ピアスは小ぶりなものをつけるか、仕事中ははずすようにしましょう。
(3)香水のつけすぎは、職場に大ダメージ!
最近、「スメハラ」という言葉が注目されています。
スメハラとは「スメルハラスメント」という意味。
香水や柔軟剤の香りで、周囲に迷惑をかけることを指します。
スメハラは非常に深刻なもので、頭痛や吐き気などをもたらし、生活の質を大きく下げます。
もしあなたが香水をつけていて、周囲の人が手や書類であおぐような仕草をしていたら要注意。
気づかないうちに、あなたがスメハラをしている可能性が高いです。
香水は全くつけないか、つけるとしても「足首に一滴程度」にとどめておきましょう。
ビジネスシーンにふさわしいオシャレというのは、意外と難しいもの。
基本的に、「露出の少ないもの」「色が派手でないもの」「体型を強調しすぎないもの」「音やにおいがしないもの」を選べば問題ないといえます。
服装に迷ったら、先輩女性社員の服装を参考にしましょう。
成果を上げている女性社員は、好感度の高い装いを心がけているはずです。
失礼にならない程度に観察したり、話す機会などがあれば「洋服を選ぶ際のポイント」などを聞いてみましょう。