職場,パワハラ

ハラスメント ビジネスマナー上級

職場でのハラスメント3:パワーハラスメント(言動・よくある加害者像)

近年、職場でのパワーハラスメント(以下、パワハラ)が問題となっています。

上司による暴言、常軌を逸した長時間労働等々により、自殺する人も後を絶ちません。

政府はこの事態を深刻に受け止め、2017年3月にまとめた「働き方改革実行計画」で「パワハラ防止策の強化」を提示しました。

労災認定を求めて、企業を訴える遺族も多いですが、失われた命は帰ってきません。

また自殺にまでは至らなくても、パワハラにより外に出られなくなり、人生を狂わされる人もたくさんいます。

ここでは、パワハラにあたる言動を解説し、パワハラ防止について考えていきます。

パワハラにあたる言動とは?

パワハラは一般的に「地位や人間関係で有利にある者が、弱い立場の者に精神的・肉体的な苦痛を与えることで働く権利を侵害し、職場環境を悪化させる行為」と定義されています。

では具体的には、どのような言動がパワハラにあたるのか見ていきましょう。

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(1)身体的な攻撃をする

  • 暴力を振るう

(2)精神的な攻撃をする

  • 「お前と一緒に仕事をしたくない」「給料泥棒」「お前がいなくても誰も困らない」などと言う。
  • 仕事上のミスを執拗に指摘する。
  • 根拠のない噂を広める。

(3)人間関係から切り離す

  • 職場でわざと孤立させる。
  • 提案や意見をことごとくはねのける
  • 無視をする。

(4)過大な要求をする

  • 仕事量をむやみに増やす。
  • 客観的に見て遂行不可能な仕事を与える。

(5)過小な要求をする

  • 仕事を与えない。
  • 相手の能力に比して、はるかに簡単な仕事ばかり与える。

(6)プライベートを侵害する

  • 休暇を与えない。
  • 休日や終業後、自宅や携帯電話に不要不急の連絡をする。

パワハラに該当する言動は多種多様です。

なかには「昔はこれぐらい普通だった」「今の若者は軟弱だ」などと思う人もいるかもしれません。

でも、ちょっと待ってください。

その考え方こそパワハラの温床。

「俺の新入社員時代はもっと厳しかった。だからお前も大丈夫なはず」「お前もその苦しみを受けるべき」などと考えると、従業員の命を奪うことになります。

言動・労働時間・仕事の配分などあらゆる面で、従業員を傷つけ苦しめるようなことは、本来あってはならないことなのです。

「逆パワハラ」も急増中!

パワハラは、「部下から上司」に対して行なわれることもあります。

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上司に対し「●●さんは課長失格」と書いたメールを送りつけたり、指示を無視したり、なかにはSNSで上司や店長の悪口を拡散させる人もいます。

気が弱い上司に対し、部下が集団になって嫌がらせをする場合もあります。

このような逆パワハラは近年急増していますが、被害者が「職位が上」ということもあり、なかなか相談できないようです。

しかしパワハラに職位の上下は関係ありません。

誰かに対し嫌がらせをし、苦痛を与えれば立派な「パワハラ」です。

被害を受けた場合は、慰謝料や損害賠償請求ができます。

加害者が部下であっても、しっかり記録をとり、窓口への相談や訴訟などに備えましょう。

パワハラ加害者になりやすいのは、こんな人

パワハラの加害者には、ある傾向があると言われています。

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それは、以下のようなものです。

自己顕示欲が強い人

同じ能力がある人同士でも、格別「他人に認められたい気持ち」が強い人がいます。

承認欲求や自己顕示欲が強いと、自分の力を誇示しようと必死になりがち。

権力欲を満たすために、部下に過重労働を強いたり、部下の手柄を横取りしたりします。

その行為は全てパワハラです。

いわゆる「仕事ができる」人

仕事ができる人は、自分の能力を基準にして部下を判断しがちです。

そこでつい「こんなこともできないのか」「よくこれで大学を卒業できたな」「給料の無駄」などと言い、相手のプライドを傷つけてしまいます。

ミスを執拗に責めるのも、このタイプの特徴。

真に「仕事ができる人」は、相手の能力に合わせて対応を柔軟に変えられる人なのですが・・・「仕事だけができる人」はパワハラを起こす傾向があります。

悩みやストレスを抱えている人

仕事へのプレッシャー、家庭の不和などの悩みを抱えていると、イライラしてパワハラを起こしがちです。

このような場合は、本人自体「パワハラをやめたいのにやめられない」と悩んでいることが多いです。

さらに上の立場の人物が相談にのるなどして、フォローしましょう。

パワハラの加害者にならないためには?

パワハラの加害者にならないためには、まず自分の能力を過信しないことが大切です。

また、過去を美化しないことも重要。

「俺がお前の年の頃には、これぐらいできてたぞ」などと言いがちですが、本当のところはわかりません。

また昔と今では社会情勢なども変わっているので、そのまま比較することはできません。

さらに大切なのは「相手の長所を見る」こと。

仕事の成功で頭がいっぱいになると、部下の短所やミスばかりに目が行ってしまいます。

ミスを見つけることも大切ですが、そこからあえて部下の長所に視点を移すことも大切です。

相手の長所を見るようにすれば、相手を無暗に罵倒するようなことはなくなります。

また部下が健全に成長すれば、組織も健全に成長していきます。

短所ばかり見て罵倒するよりは、はるかに良い結果を生みます。

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パワハラは職場全体で断固禁止を!

近年、大手企業のパワハラが続々と発覚しています。

どんな大企業でも、パワハラがあると職場環境が悪化し経営が右肩下がり。

倒産の危機に追い込まれることもあります。

そう、パワハラは個人の問題ではないのです。

人の心と体を深く傷つけ、当事者以外の人々の生活まで脅かすパワハラ。

職場全体、ひいては社会全体で禁止に努めることが必要です。

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