お客様をお通ししたら、大切なのは席次。
どんな場においても、「上座」にお客様が座り、あなたは「下座」に座るようにします。
でも、「上座」と「下座」の位置はわかりにくいもの。
ここでは、さまざまなパターンにおける「上座」「下座」の場所について解説していきます。
目次
「上座」「下座」の基本
「上座」「下座」を考える際には、次の2点を押さえましょう。
「上座」は出入り口から遠い場所
上座は、その場で最も落ち着ける場所を指します。
出入口付近は人の出入りが激しいため、どうしてもバタバタとしがち。
お客様は「出入口から遠い場所」にご案内し、安心して座っていただけるようにしましょう。
お客様が複数名の場合は、お客様のなかでも役職者が上の人や、年長の方に座っていただきます。
「下座」は出入り口から近い場所
「下座」は逆に、居心地のよくない場所。
お客様をお迎えする側の、役職が下の人や年少者が座るようにします。
応接室の席次
出入り口から遠い席が上座、出入り口から近い席が下座です。
人数が4人の場合は、壁側の席のうち、特にドアから遠い席が最上位の「上座」となります。
人数が6人の場合、壁側の席のうち、中央が最上位となります。
なお、絵画や窓の位置によって変わってくる場合もあります。
美しい風景が見える部屋の場合は、風景が見える席にお客様をご案内します。
迷った時は上司などに確認しましょう。
※応接室での席次、ワンポイント
椅子の種類が複数ある場合、お客様には、次のような椅子に座っていただきましょう。
- 背もたれやひじかけのある椅子
- 長イス
お客様がたとえ1人でも、長椅子に座っていただくようにします。
会議室での席次
会議の場合は、席の形がさまざまです。
(1)対面型の席の場合
応接室と同じく、お客様には全員、出入り口から遠い方の席に座っていただきます。
出入口から遠い方の席の、真ん中が最上位となります。
(2)席がコの字の場合
会議室だと、席がコの字になっている場合もあります。
その場合でも、やはり出入口から最も遠い場所が最上位となります。
他の出席者の座席は、最上位の席から見て右・左・・・と徐々に下がっていきます。
新幹線での席次
もしお客様や上司と一緒に新幹線に乗ることになったら、次のような席次で乗ります。
窓側が上座、通路側が下座。
進行方向に顔を向ける席が上位になります。
席次を知っていると、いざという時にあわてずにすみます。
でも、覚えるのはなかなか難しいもの。
自分をお客様の立場に置き換えて、「出入口付近はバタバタしてるから失礼だな」「出入口から遠い方が、エアコンもよく効くなぁ」「ゆったりとした椅子のほうが座り心地がいいな」など、色々思いを巡らせてみましょう。
そうすれば自然に、お客様が快適に過ごせる席にご案内できますよ。